人生の質は、あなたが居心地の良さを感じられる、不安定感の量に正比例する
ピーター・セージ著の「自分を超える法」という書籍に書かれていた文章です。
何か、わかる気がするのでシェアしてみました。
人は安定感を求めるけど、安定しすぎていると面白みが無くなる。
しかし、不安定になりすぎると落ち着かなくなるので安定を求める。
だけど、居心地が良い不安定感なら、ハラハラドキドキして楽しくなる。
そんな不安定感の体験が増えると、人生の楽しみが増え、人生の質が上がる。ということだと私は感じました。
実際私も、以前は製薬企業で安定した社会人生活を送っていましたが、人生の面白みが薄れ早期退職して全く新しい世界で起業する不安定感を求めました。現在居心地が良いと心からは言えないですが、ハラハラドキドキして楽しい体験は出来ています。なので、この選択をして良かった、人生は楽しくなったと感じています。
「6つの欲求」を理解する
この「自分を超える法」という書籍は、凄く面白い本で、10年前に出版されており、私は最近ブックオフでたまたま、この本についていた帯の「考え方を変えればお金は必要ない」という一文に惹かれ、購入しました。
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その内容を少し紹介すると、人間の行動の裏には、「6つの欲求」という理由がある。
この下にリストした「6つの欲求」をきっちり理解すれば、多くの問題を解決できるようになる。と言っていて、なるほど、分かりやすいなと感じました。
- 安定感:人間にとって必須な基本的欲求。多くの人が決定をするときの基準。
- 不安定感:新しい刺激を求めるニーズ。不安定感に対応し、積極的に受け入れる能力が人生を変える。
- 重要感:自分は価値があるという感覚を求めるニーズ。真の重要感は、使命を帯びた偉人。
- 愛とつながり:人間の究極的な欲求。すべての出発点は「自分が自分を十分に愛すること」
- 成長:成長こそが、生命の法則。成長するための唯一の方法は、チャレンジすること。
- 貢献:「力(パワー)」とは、世の中に貢献したいという思いの強さに正比例して与えられる。
「安定感」と「不安定感」、「重要感」と「愛とつながり」はシーソーの関係にあり、バランスを取っています。
そして、ほとんどの人が、この4つのバランスが最高に上手く取れるところを目指すことが、人生の目的だと思っていると言っています。
今回、この記事のタイトルにした文章「人生の質は、あなたが居心地の良さを感じられる、不安定感の量に正比例する」も、このバランスを上手く取った状態を示していて、良い表現の仕方だと思いました。
しかしこの書籍には続きがあって、人生の本当の目的は、「成長」と「貢献」にあると書いています。
それは、「自然界では、すべての生物が成長し、自分以外のものに何らかの貢献をしている」ことからもわかるように、人間もまったく同じで、その「成長」や「貢献」にエネルギーを注いでいると、心の充足感を見い出せます。としています。(この関連の内容にも、面白い一文があるので、また改めて紹介をします。)
この書籍では、「6つの欲求」を分類すると、人生にある程度必要なニーズは「安定感」「不安定感」「重要感」「愛とつながり」、人生を豊かにするニーズに「成長」「貢献」という様に分かれる。
そういった「6つの欲求」をきっちり理解し、人生の心構えやとらえ方を変えるとすべてが変わる。ということを、この書籍「自分を超える法」の法則1「成功の心理学」には書いていて、面白いなと感じました。
パラダイムシフト
私は「7つの習慣実践会認定ファシリテーター」なので、どうしても「7つの習慣®」の書籍が思い浮かんでしまうのですが、この「6つの欲求をきっちり理解し、人生の心構えやとらえ方を変えるとすべてが変わる」というのは、「7つの習慣®」では、パラダイムシフトの事を言っていると思います。
一つのものの見方から別の見方に移行することは大きな変化を生む。正しくても間違っていても、私たちのパラダイムが態度と行動を決め、ひいては人間関係のあり方にも影響するのである。
というパラダイムシフトを表した文章と、同じことを言っているのではないかと感じています。
少し用語の解説をすると、パラダイムとは、ものごとの「見方」のことで、ものごとをどう理解し、どう認識し、どう解釈しているかということを示しています。ひとは、客観的に物事を正しく見ていると思っていても、本当は人それぞれにものごとの「見方」は違っています。
例えば、最近のオリンピックの開催などの報道です。ある人の「見方」では、アスリートのため、世界を元気づけるために開催すべきだと言ってます。一方では、コロナ感染のリスク拡大の懸念があるため、世界の安全が担保されていない時期に開催すべきではないという「見方」もあります。本当のことは、オリンピックが東京で開催予定だということなのに、ちがう「見方」が存在します。これがパラダイムです。
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その「見方」を自分が自覚し、変えることをパラダイムシフトと言っています。
なので、ほとんどの人は、パラダイムシフトをもう既に経験していますし、意識的にシフトされた方も多いのではないかと思います。例えば先ほどのオリンピック開催についての是非についても、誰か見識のある人が、エビデンスを持って説明すれば、パラダイムが突如変わり、態度や行動が180度変わるかも知れませんよね。
選択する自由はいつも持っている
「自分を超える法」の書籍から引用して、タイトル「人生の質は、あなたが居心地の良さを感じられる、不安定感の量に正比例する」を紹介し始めて、内容のほとんどが、人生の心構えやとらえ方を変えるとすべてが変わる。といったタイトルとは関係のない話になってしまいました。申し訳ありません。
私はセカンドライフアドバイザーで、人生についてアドバイスをすることをしていますが、将来がどうなるかは当然分かっていません。
分かっている事は、将来はかならず変化する。
そして、すべての人が、その変化に対して、どういった心構えやとらえ方を選ぶかの、選択する自由はいつも持っていることは分かっています。
なので、その変化に対しての、自分の「見方」を自覚し、「見方」を選び、変える自由があることを伝えていきたいと思っています。
そして、「見方」を変えるならば、より良い「成長」と「貢献」が出来るように変えたいと、自分自身は挑戦していますし、同じように挑戦する人とつながりたいと思っています。
この書籍でも、人生を豊かにするニーズが「成長」と「貢献」で、それは自然界の法則だと言っています。
最近私も、そう言った自然界の法則に沿ったパラダイムに、パラダイムシフト出来たら、より楽しいだろうと考えるようになり挑戦しています。
皆さんも、一度自身のパラダイムを自覚しパラダイムシフトして、居心地の良い不安定感に挑戦してみては如何でしょうか。