FIRE実現の難関、家族の応援を受ける方法

おすすめ

FIREを目指す方に情報をお届けしているCocohaです。

今回は「未来予想図を作る手順」の2ステップ
「環境を整える」のうち「家族の応援を受ける」について紹介していきます。

1ステップで自分の夢をはっきりさせ、簡単な未来予想図が出来たと思います。
ただ、その夢を家族が応援してくれますか? 一緒に頑張ってくれますか?
FIREを実現する時の最大の難関が、家族の応援を受ける事だと思います。
今回は、私の体験談から、その難関突破の方法をお伝えします。

家族会議で大反対

私の場合、50歳誕生日に尊師の一言で衝撃を受け「人生やりたい事をやろう」と決めて未来予想図を作り始めました。しばらくして、勤務先の某製薬会社が早期退職を募集するという発表がされました。内容を調べると、上乗せの退職金が3000万円近くあると判明。
これは、一気に退職して起業しようと考え、未来予想図を作り直しました。夢である起業をして、年収400万円位を15年間位なら稼げるだろうと割と無難な線を考え作ってみると、80歳位迄資産的には大丈夫な予想が出来たのです。
80歳になれば年金だけで過ごしていけるだろうし、起業しているのだからもう少しは稼げるだろう。また起業に失敗しても年収400万円位なら就職し稼げるだろうと考えてました。当時の年収からすると4割くらいなので、60歳前後でも普通に稼げる額だと思ってました。

その状況で、会社を辞めるのなら家族の許可を取らなければと思い、家族会議を開いたのです。それも、サプライズで発表した方が驚いてくれて盛り上がるだろうと考え、見やすい様に「夢」というテーマでスライドまで用意して、突然、妻と息子に、未来予想図を紹介し自分の夢で会社を辞めたいとプレゼンしました。

結果、見事に、反対されました。
妻は、昔から私が会社を辞めたいと言っていたので、何となく理解は示してくれたのですが、当時就職活動をしていた息子からは大反対でした。
色々と説明をして、反対されたことで感情的に言い合ったりして、その日は終了しました。後日、その時はっきりしなかったお金の事などを調べて、再度プレゼンしたのですが、やはり意見は聞き入れてもらえず終了。

そこで、指摘されたのが、
・今の年収を稼げる会社は他にない。定年まであと10年位働くべき。
・起業して何をするか決まってない。そんな状態で稼げるほど甘くはない。
・再就職できるスキルがあると思えない。50歳過ぎて就職口はない。
・勝手な夢で毎年家族旅行などと言ってるが、家族は同じ思いになってない。
・自分の夢しか入ってなくて、家族の夢が入ってない。

言われてみれば何も言えない事ばかりでした。考えも甘かったです。

自己改革への励み

その早期退職募集に関しては、当然応募しませんでした。
その時は、あと10年、今のまま働いて、60歳定年を迎えてから起業するという夢に書き換えて未来予想図を作り直しました。

ただ、この家族会議で指摘を受けたことは自分にとって、自己改革をしようという大きな励みになりました。
そこで決意したのが、
・お金の知識を深めるため、ファイナンシャルプランナーの資格を取得しよう。
・多くの本を読んで、自分の人生をもっと考え、深めよう。
・セミナーや交流会に参加して、自分の視野を広げよう。
など、自身のスキルアップをしようという思いが出来ました。

加えて実施していたのが、1ステップでお伝えした
夢をはっきりさせる
つまり、やりたい事リストを、何度も何度も作っていました。

そんな中で知ったのが、会社の制度の中に早期退職を募集していなくても、退職時に優遇してもらえる制度(一般的には役職定年時の退職優遇制度)があり、それを使えば早期退職は出来るかもしれない。という事でした。
ただ、その制度は、管理職から降格する時だけ使えて、狙って使うものではない制度なので、もしそういう時が来れば使えるように、いつでも早期退職の準備はしておこうと決め、自己改革に励みました。



家族の未来予想図

前回の家族会議の大きな成果は、
自分の夢は、家族の夢と同じではないと知った事であります。
私たち家族は、仲が良いと思ってますし、周りからも言われてます。
なので、自分がやりたいこと、将来の夢は、家族も同じだろうと思ってました。
しかし、家族が将来どんな事をやりたいと思っているかは、話したことはなかったです。家族の夢をはっきりと聞いたことがありませんでした。

そこで、初めから夢を聞くには難しいだろうと思い、紙を渡し、家族のやりたい事を思いつくまま書いてもらうようにお願いしました。
しかし、数日たっても何も出てこず、結局は、めんどくさいと却下されました。
この原因は説明不足で、家族は1ステップの自己の振り返りと、人生の目的を考えてないからだろうと思い、そこを説明すると、ますます却下されました。
妻は、まだ協力的で話までは聞いてくれるのだが、
息子は、そのうち結婚して出ていくから「自分の好きにすれば」と話しすら聞いてくれる様子はありません。
結果、家族のやりたい事リストをもらう事は出来ませんでした。

暫くそんな状態で過ぎたのですが、自分のやりたい事が、家族のやりたい事であれば、それが達成できるだけで自分も幸せだと思ってきました。
そこで、自分の夢を少し、家族の夢だろうと思える事に考え直しました。
その夢を入れた未来予想図を、FIREをした場合と定年まで勤めた場合の2パターンで作りました。
その内容を説明して、家族に同意してもらおうと考えました。
どちらを選んでも、自分たちのやりたい事はできている予想図を作りました。
結果が同じならば、FIRE実現に向けて、安心してもらおう、応援してもらおうと、話をしました。

すると、妻は同意してくれ、自分の夢も語ってくれるようになりました。
ただ、会社を早期に辞めることは、不安で仕方ない様子でした。
息子は、自分の夢は、自分が作る家族と描くと言って、結婚していきました。
幸いにして、私が色々考え行動している間に時間が過ぎて、息子が結婚して独立してくれた事は、親としての責任が終わり、資産面でも予定が立てやすくなり、自分のやりたい事に集中できる環境になりました。

結果、自分の未来予想図に妻の夢を入れて、家族の未来予想図が出来上がりました。

行動による成果

前回の家族会議で見せた未来予想図と、今回の予想図では大きな違いがあります。
それは、指摘を受けたおかげで、自己改革に取り組む行動をしているので、夢リストの内容や、予想している数字に説得力ができました。

そんな中、55歳の時に再度会社が早期退職の募集をしました。
翌年に退社で、上乗せ金は2000万円程あります。
私が想像していた未来予想図からは、少し早すぎるために、蓄えている資産が少し足りない、将来の厚生年金額が下がり必要資産額が増える。
などのずれがありますが、応募しました。

この時、妻は反対もせずに許可してくれました。「何とかなるよ大丈夫、しばらくはゆっくりしてまた頑張ろう」と応援までしてくれる状態でした。
息子はすでに自分の家庭を持っていたので、それほど興味なく反応するだろうと思っていましたが、驚くことに賛成してくれました。
加えて、両親や義母、叔母も反対はしませんでした。
理由として、私たちは転勤で熊本におり、大阪に住む高齢の両親達は少し不安を抱えてたので、辞めて大阪に戻ってくることは、むしろ賛成だったようです。

結果、FIRE実現で一番難しい問題の、家族の許可と応援に関しては、今回は難なくクリアできました。
それは、自分自身が行動をしている姿を家族が感じ、何度も話し合ったおかげで同じ思いの未来予想図が共有されていたからだと思います。

FIREを目指す方へのメッセージ

早期リタイアするためには、家族の許可と応援は必須です。
応援があれば、実現しようという意欲も湧きますし、行動も早いです。
夢が共有できていれば、楽しみが増えますし、不安も少なくなります。

そのために、家族とゆっくり時間をかけて、将来の夢を話してください。
自分の夢が家族の夢。家族の夢が自分の夢。となるように話し合ってください。
自分自身の行動が、信用を生む近道です。夢に向かって行動してください。
未来予想図を作ってください。不安が少なくなります。目標が出来ます。
FIRE実現は、ただの通過点です。その先の夢に向かって楽しんでください。
FIRE実現も一つの夢です。達成できるように応援してます。頑張ってください。

お礼

最後まで、読んで頂きありがとうございます。
今回から、ブログの書き方を変えてみました。
少し長くなりすぎたと思ってます。
もう少し試行錯誤しながら、頑張っていきます。

今回は、未来予想図を作る手順の第2ステップ「環境を整える」
その中でも、一番の難関「家族の応援を受ける」について、自分の経験をお伝えしました。
何かの参考になれば嬉しいです。

次回は、「環境を整える」の中の必須項目、「住宅を考える」についてご紹介します。
良かったら、これからもCocoha、応援をよろしくお願いします。