FIRE実現には、退職金・年金・人的資産を知ろう

お金

FIREを目指す方に情報をお届けしているCocohaです。

今回は「未来予想図を作る手順」の3ステップ
「資産を作る」のうち「資産を明確にする」について紹介していきます。

今までの記事を読んで頂いた方は、1ステップで自分自身の夢を描き、2ステップで全体を考え未来予想図を作り、前回ステップで支出を減らして生活の基礎を安定させていると思います。
ここまでは本当にFIRE生活が実現出来るかは考えず、理想の未来図を考えていました。しかし、今回のステップをはっきりさせると実現可能かが見えます。

3つの資産

資産には、金銭的資産だけでなく、物的資産、人的資産があります。
お金をいくら持っているという事は判りやすい資産(金銭的資産)で、通常はこれだけを見てFIRE実現の可否を判断してしまうと思います。
ただ、皆さんが持っている自動車は、売ればお金になり資産(物的資産)です。家も同じです。実際は、生活の維持を考えると売ることはないと思いますが資産です。
次に、お金を稼ぐ源になる自分自身も資産(人的資産)です。例えば医師のように自分に資格があり稼げることを想像すれば分かりますが、立派な資産です。
FIRE実現の可否は、これらの資産を全て考え明確に予想しないと、実際には判らないのです。

資産?それとも負債?

加えて考えないといけないのが、負債です。
金銭的負債は判りやすくローンの事ですが、物的負債を考えると難しく、先ほどの例に挙げた自動車や家は、売ればお金になり資産ですが、維持をしていく為にはお金が必要で、持っているだけではお金を確実に減らす負債と考える必要があります。ただ、自動車がなければ電車代などの交通費が増えます、家がなければ賃貸家賃がかかります。
また、自分の身体を維持することが出来なくなれば働けなくなり、資産を生むことが出来なくなり、負債にはならないが人的資産にもなりません。
理想の未来予想図を完成させるには、そういった事が資産であるし負債であると判断できないと実現性が落ちます。

現在の資産を書き出す

資産をはっきりさせるため、現在持っているものを書き出してみましょう。

先ずは、分りやすい金銭的資産です。
各銀行の残高。手持ち金。保険などの解約返戻金や支払い済み確定保険金。証券会社等の運用中資産の現在評価額を詳細に書き出す。
次に、負債です。
ここでは、金銭的な各種ローン残高。クレジットカードの請求予定額。
次に、物的資産を負債(維持費など)を考えず書き出しましょう。
例えば、自動車は今売れば〇万円、家は今なら〇千万円などで、これ以外には高級時計やブランド品、貴金属や家電などのお金に変わるモノは書き出します。
最後に、人的資産です。
現在の収入(手取り額)、給与天引きの確定年金・持ち株等の現在評価額。退職金。副業があるなら、安定して稼げる年収額などを書き出してみましょう。

こんな感じでまとめると、分りやすく後から修正しやすいです。

金銭的資産金銭的負債
  銀行  500万  住宅   1600万
  〇社株 300万  自動車   100万
物的資産  Aクレジット 5万
  住宅  2500万  Bクレジット 5万
人的資産
  給与  700万  

将来の資産を予想する

現在の資産をまとめてみると、現在自分の家計が健全なのか改善必要かが見えてきたと思います。負債が少なく金銭的資産・人的資産が多いなら健全でしょう、人的資産・物的資産は多いが負債が多いなら改善が必要かもしれません。
私の場合、この資産の明確化でさらにFIREを目指そうと励みになりました。
ただ、これは現在の状況をはっきりさせただけなので、FIRE実現の為には、将来の資産を予想しなければなりません。

つまり、未来予想図を作って夢を実現するにはお金が必要です。家計簿を作って生活の基礎を考えた通り、毎年お金が必要です。必ずお金が要るのです。
FIREを実現しようとすると、そのお金をカバーする資産が必要なんです。
先ほどはっきりさせた、現在の資産でカバーできるなら素晴らしい事で、いつでもFIREを実現させてください。
しかし大半の方は、今後も収入がないとカバーできないと思います。
だから、資産運用をして収入を得たいと考えているのではないでしょうか。

しかし運用を考える前に、将来貰えるお金について予想をしておきましょう。
それを含んだ資産で、必要なお金をカバーできるようになった時点が、FIRE実現のタイミングなので、しっかりと予想するのがポイントです。

退職金と年金はきっちり予想する

ほとんどの読者が会社員かその家族の方と思って話をしてますが、この退職金と年金を現実に近い形で予想することが必要です。
会社によって退職金制度も違います。人によって年金が違い、確定拠出年金などと退職金が混同している事もあるのできっちり調べましょう。

一つ、この退職金と年金を予想するのに難しい事は、自分の給料の上下によって、勤続年数によって変わっていくということです。つまり、今後どのポジションで何年働くかによって変わるという事が、あくまで予想だからと曖昧にしてしまいます。

そこで活用するのが、以前に考えた夢・未来予想図を使うことです。
何歳で会社を辞めると決めているなら、その年まで働いたとして、自分はこのポジションになって給与が約〇百万円、ならば退職金は約〇千万円、ならば年金は月〇万円位が65歳から貰えるかを、調べれば判ると思います。
何歳くらいで辞めると決めていたなら、一番早い年齢と一番遅い年齢で予想。
何歳位を決めていないのであれば、皆の夢を実現するには、この年齢位に退社が良いかなと決めて予想することをしましょう。
また、その時のポジションの予想は、以前お伝えした通り高みを目指し予想しましょう。その気持ちがないとなれないですし、その収入アップが、退職金にも年金にも影響します。結果的に、FIRE実現がより早く、現実的になります。

最後に、このまま定年まで働いて貰える退職金・年金を知っておきましょう。
つまり、このまま働き続けてもらえるお金で夢・未来予想図が実現できるのかを知っておきましょう。
もし実現出来ないなら、自分で稼げる人的資産を増やす必要がありますから。

人的資産はどれくらい

以前の記事で、収入を増やす方法をお伝えしました。
その内容は、先ずは社内で高みを目指しポジションを上げて収入を増やしてください。副業をして収入を増やしてくださいという2つをお伝えしました。
社内の収入予想は、先ほどの退職金や年金予想でわかりました。
ここからは、それ以外の自分で稼げる力の予想です。

今実際に副業などで収入を得ている方は、自分のスキルで約〇万円位は年間稼げる、予定では約〇百万円まではいけるだろうと予想していると思います。それで良いと思います。あとは、何年収入を得れるのか、経費や維持費は必要ないかを計算しておけば大丈夫です。

それでは、現在本業以外で収入を得てない人は、どうするかですが、
そのスキルを探しましょう。
いまから自己投資して作っていきましょう。
そこから得られる、理想の収入を予想しましょう。
FIREをしてみて思うことは、稼げる力をつければ良かったと思う事です。
安定した収入の有難さ、稼げるという自身、これは無い者には羨ましいです。

私の場合、定年近くにFIRE実現しているので、年金支給までの無収入の期間は短く、貰える退職金と予想する年金だけで、何とかなると判断しました。
しかし、未来予想図実現には人的資産で収入を得ないと達成できません。
なので、本来ならば退職前に、自身のスキルを上げて人的資産を持ってないと駄目でした。
人的資産がないと、高年齢から理想の会社への再就職も難しいですが、自身で稼ぐことは、本当に大変だと感じてます。

FIREを目指す方へのメッセージ

FIRE(Financial Independence,Retire Early)には、資産の明確化が必要
資産には、金銭的資産だけでなく、物的資産、人的資産もあります
現在所有している、金銭的資産・物的資産・人的資産はいくらか知りましょう
将来貰える資産はいくらと予想できるかを知りましょう
一番大事な予想は、退職金と年金です。きっちり予想しましょう。
あなたの持っている人的資産は何ですか。なければ作りましょう。
これらが明確になれば、FIRE実現が見えてきます。あとは行動するだけです。
頑張ってください。応援しています。

お礼

最後まで、読んで頂きありがとうございます。
今回は「未来予想図を作る手順」の3ステップ「資産を作る」という、
多分皆さんが最も興味のあるところをお伝えしました。
その中で、資産について明確にするポイントをお伝えしました。
何かの参考になれば嬉しいです。